駅や空港のユーザー動線上に、建機レンタル業者が開発したアイテムが並ぶ。双葉リースは、「体感温度-6度」というモイスチャーミストや、「暖かいベンチ」のコンタクトヒーティングを展示。建設現場のアイテムが駅・空港に飛び出した事例を示した。
会場に展示されていたモイスチャーミスト『MM12-FS』は、平均粒径20マイクロメートルの霧を吹かせるもので、「噴霧水量は1時間最大36リットル。風の到達点は無風状態で30m。トンネル工事のコンクリート養生やブラスト工場、印刷工場での静電気・粉塵対策などに活用されている」という。
ブースには、岡山駅のホームにこのミストが設置される写真が添えられていた。もともと想定されていたモイスチャーミストの利用現場を飛び出し、駅や空港の“ユーザー向け”に使われるようになった例だ。
スタッフは、この岡山駅の活用例について「駅に飲食店が設置され、80台もの室外機の温風がホームにあがってきてしまい、のりば周辺が気温40度を超えてしまった。その修繕対策が施されるまで、このミストが活躍した」とも話していた。
このミスト、最近では、想定外の温度上昇を冷やす役目のほか、“ディズニー客”で混雑する舞浜駅や、コンサート・フェス会場の最寄り駅、その現場などの冷却、また病院などの加湿にも活躍するという。
同社は、ユーザーの“お尻”を節電しながら暖めるアイテムも展示。座ったところだけ熱が伝わる、節電・省エネが売りのベンチで、成田空港第3ターミナルへと向かう通路などに配置された実績のあるコンタクトヒーティングだ。
この暖かいベンチ、遠赤外線ヒーターに代わる接触暖房で、「4人がけ背もたれつきで、600Wh程。フレームのデザインにも自由度があり、エリアに合ったベンチに仕立てられる」とも伝えていた。