ランクセス、ツァハトCEO「成長プロジェクトに4億ユーロ投資、M&Aも積極化」

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ランクセス マティアス・ツァハト CEO 会見
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ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスのマティアス・ツァハトCEOは4月19日に都内で会見し、今後2~3年間に約4億ユーロを成長プロジェクトに投資する一方で、化学産業の再編にも積極的に関与していく考えを明らかにした。

ツァハトCEOは「我々は業界の変化に対応するために24カ月間にわたり様々な構造改革を行ってきた。2014年4月の増資を手始めに、マネジメントチームの大幅な変更、製造ネットワークの見直し、合成ゴム分野でサウジアラムコと合弁会社も造った。これらによりランクセスは再び成長軌道に乗り始めている」と、過去2年間の取り組みを評価。

その上で「今後2~3年内に約4億ユーロを成長プロジェクトに投資していく。また金融負債削減に4億ユーロを活用し非常に強い財務基盤を維持する。さらに株主還元の一環として約2億ユーロ分の自社株買いを実施する」と述べた。

このうち成長プロジェクトへの投資については「ハイパフォーマンス材料に約1億ユーロ、アドバンスト中間体、パフォーマンスケミカルに1億~1.5億ユーロ投じる」とした。

さらに「我々は化学業界の再編を積極的に推進する。有機的な成長にも投資するが、M&Aも見据えている。そうすることで会社の構造をさらに改善していく」との方針を示した。

またサウジアラビア国営石油会社のサウジアラムコ社と合弁で設立した合成ゴム会社、アランセオに関しては「アランセオは新しいブランドだが、世界最大の合成ゴムメーカーと世界最大の石油会社が手を組んで設立した会社なので、最初から強力なブランドといえる。アランセオは今後グローバル・バリューチェーンを拡大し、競争のプラットフォームを強化していく」と話した。

《小松哲也》

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