特殊化学品メーカーの独ランクセス社は、同社が展開する軽量化素材がホンダの新型燃料電池自動車(FCV)『クラリティ フューエル セル』に採用されたと発表した。今回採用された軽量化素材は、ランクセスグループ傘下ボンドラミネーツ社の熱可塑性コンポジットシート「テペックス」とランクセスの高性能プラスチック(樹脂)「デュレタン」を使用した、樹脂とガラス繊維の複合素材GFRTP。ホンダが開発した世界初のワンショットハイブリッド成形リアバンパービームに使用されている。昨今、世界的にCO2排出量等の規制が進み、電気自動車(EV)やFCVなどのゼロエミッションビークルへの取り組みが進む中、車体の軽量化を実現する高性能素材への需要が高まっている。新開発のリアバンパービームは、テペックスの連続長繊維複合材「ダイナライト」に、不連続長繊維をランダム配置した複合材「フローコア」を積層することで、複雑形状部品の成形性を高め、さらに様々な条件下での衝突荷重に対応できる高強度と衝撃吸収性を実現。これにより、従来よりも約50%の軽量化を実現するとともに、大幅な生産の合理化にも貢献している。
「日本企業との協力深める」ランクセス、日本で「ソリューションズ・デー」開催 バッテリー・半導体で次世代モビリティを支援 2025年8月29日 ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスAGは8月19日、東京・丸…