【サウンドチューニング・マニュアル】クロスオーバー編 パート3…ミッドウーファーの限界点を見定める

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ロックフォード・フォズゲート JPS-100-8
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“サウンド・チューニング”とは、カーオーディオを楽しもうとする際の、キーとなる項目の1つである。そのノウハウをお伝えしている当連載。今月は、「クロスオーバー調整」をテーマにお贈りしている。

先週は、パワードサブウーファーを導入する際の、サブウーファー側の「クロスオーバー調整」のやり方について解説した。今回は、オーディオメインユニット側にサブウーファー出力においての「クロスオーバー調整」機能が搭載されている場合の操作方法について、お伝えしていこうと思う。

この機能が搭載されているのなら、パワードサブウーファーに積まれている「クロスオーバー」機能は使用せず、メインユニット側の調整だけですべてを完結させよう。

では早速、操作方法を具体的に解説していく。ミッドウーファーとサブウーファーの担当範囲を定めることがこの調整の目的であるのだが、それを決めるためにはどうすればいいのかと言うと…。

ポイントは、「ミッドウーファーの限界点を見定めること」にある。ミッドウーファーが苦手とすることをサブウーファーに受け持たせる、そう考えて調整していくと、上手くいきやすいはずだ。

手順は以下のようになる。まずはサブウーファーの音にミュートをかける。次にミッドウーファー側の担当周波数範囲を徐々に下げていく。そうして、音が濁ってきたり、ドア内部がビビってくるポイントを探っていこう。そうして、音が濁るポイントがわかったら、「クロスオーバーポイント」は、そこよりも上に設定したい。

ただし、音が濁るポイントが結構上のほうだった場合はやっかいだ。その場合は、その範囲を避けてクロスポイントを設定するべきなのだが、そうすると別の問題が発生する。低音が後ろから(サブウーファーから)聴こえてくる感覚が強くなってしまうのだ。サブウーファーを上手に鳴らすためのキーワードは、“前方定位”である。低音も前から聴こえるようにしたいのだ。

もし、ミッドウーファーの限界点が100Hzあたりよりも上目だった場合は、ドア内部のデッドニング等を行ってそれに対処し、その上で「クロスオーバー調整」を実施したほうが良いだろう。ご参考にしていただきたい。

今週はここまでとさせていただく。次週もさらに、踏み込んで解説していきたいと思う。次回もお読みいただけたら幸いだ。

【サウンドチューニング・マニュアル】「クロスオーバー」編 Part.3 「パワードサブウーファーを導入する場合」その2

《太田祥三》

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