予算10万円でスピーカー交換…プロショップが薦める初めてのカーオーディオ

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ロックフォード・フォズゲート T1675-S
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「ドライブに音楽は欠かせない」という方々に、カーオーディオのビルドアップをご提案したい。好きな音楽をより良い音で聴けたなら、ドライブは今よりもっと楽しくなる。実力“プロショップ”に、それを実現させる具体的なプランを訊き、その1つ1つをご紹介していく。

さて、カーオーディオの音を良くしようと思ったとき、アプローチ方法はいくつかあるのだが、まず今週は、もっともオーソドックスな戦法である、“スピーカー交換プラン”をフィーチャーする。設定予算は“10万円”。その予算内で最高の結果を得るために、どのような考え方で何をすればいいのかを、詳細にリポートしていく。


■「10万円のスピーカーを“作る”プラン」 by “ピットハウスコスギ”(香川県)

最初は、香川県の実力ショップ“、ピットハウスコスギ”の古杉マネージャーにお訊きしたお話をご紹介していこう。まずは、音を良くするためのアプローチが多々ある中での、“スピーカー交換プラン”ならではのメリットからお訊きした。

「スピーカーは、カーオーディオにおいて“キモ”となる部分です。なので、交換したときの音の変化も大きく、より大きな感動を味わっていただけると思います。要は、“コスパ”が高いんです。費用対効果がもっとも大きいのはやはり、なんと言っても“スピーカー交換”でしょう」

では、どのようにそれが実践されるのだろうか。具体的なプラン内訳は以下のとおりだ。『スピーカー』、『デッドニング』、『インナーバッフル』、『スピーカーケーブル』、そして『工賃』までが含まれている。そしてその『スピーカー』は、「3万円クラスの製品の中から数機種をセレクトし、その中からお好きなもを選んでいただきます」とのことだ。

“スピーカー交換プラン”であるのだが、それ以外の項目が盛りだくさんだ。『スピーカーケーブル』と『工賃』はわかるが、後の2つは一体、何なのか…。

「カーオーディオのスピーカーは、売られている状態では“半完成品”です。ホームオーディオのスピーカーをイメージしてください。スピーカーユニットが箱に装着された状態で売られていますよね。箱があって初めてスピーカーとして完成するんです。カーオーディオにおいても、スピーカーユニットを取り付けて、さらにさまざまな加工を施して、ドアをスピーカーとして完成させていく必要があります。『デッドニング』とはドアをスピーカーに仕立てていくための作業であり、『インナーバッフル』とは、スピーカーとして完成させるために必要な音響パーツなんです。

つまり当プランは、“スピーカーを換える”というよりむしろ、“スピーカーを作る”プランなんです。

合計予算が10万円ならば、“箱”のほうに予算と手間をより多くかけたいですね。そうすることで3万円台のスピーカーユニットの性能を十二分に引き出せます。結果、優秀な“10万円のスピーカー”が完成するんです」

至極納得できるお話だ。“自分だけのスピーカーを10万円でワンオフする”というわけなのだ。

なお、選択肢となるスピーカーユニットには、個性派モデルを取り揃えている、とのことだ。それぞれに魅力があるので、どれを選べばいいのかは「好きな音楽に合わせてベストなものを推薦している」とのことだ。あれこれ悩みながら、スピーカーユニットの選考から楽しみ尽くせそうだ。


■「良いスピーカーを選び、しっかり鳴らすプラン」 by “asu.company”(福岡県)

続いては、福岡県の名店「asu.company」の新倉さん(カスタム&カーオーディオ販売担当)にお訊きしたお話をご紹介していく。

新倉さんにも、まずはスピーカー交換から始めることのメリットについてお訊きした。

「低音強化から入ったり、ほかにもいろいろなアプローチはあるのですが、もっとも大きな感動を味わえるのはやっぱり、スピーカー交換だと思います。ボーカルが生き生きとしますし、低音から高音まで全帯域の音が良くなったほうが、気持ち良いと思うんですよね。まずはスピーカーを交換して、美味しいところを美味しく味わっていただきたいと思います」

では、プランの内訳をご紹介しよう。ラインナップ自体は、“ピットハウスコスギ”と同様だ。『スピーカー』、『デッドニング』、『インナーバッフル』、『スピーカーケーブル』、『工賃』という内容である。

しかし、“asu.company”では、「スピーカーユニットに、6万円弱の予算を割きたい」という。ずばり、例として挙げていただいたのは、アメリカンブランドの雄、ロックフォード・フォズゲートの『T1675-S』(税抜価格:5万8000円)。同ブランドは、スピーカーに3グレードをラインナップしているのだが、当スピーカーはその中の、最高グレードである『パワーシリーズ』の一品だ。同シリーズの中ではもっとも入門的なモデルだが、実力機であることは確かだ。これをチョイスした理由をお訊きした。

「エントリースピーカーと言えば1万円台の製品もありますが、そのくらいの製品を買われても、後にそれ以上のものへと買い換えられるケースがとても多いんです。そうなると、最初にかけた予算が無駄になってしまうんですね。お客様には、遠回りしていただきたくないんです。最初から、長く使える製品を選んだほうがお得だと思うんですよ。なので、良いスピーカーありきのプランを提案したいと考えます。そして、それをしっかりと鳴らせる『インナーバッフル』と『デッドニング』をセットして、10万円で収めたいと思います」

とのことだ。ちなみに言えば、“asu.company”推奨のプラン内での『デッドニング』も、決してライトなメニューではない。基本をしっかり抑えた、スタンダードなメニューが施されるという。

また、その後に見据えるべきシステムアッププランもお訊きした。

「“スピーカー交換”をしたら、その後は“サブウーファーの導入”を視野に入れていただきたいですね。クルマでは、走行して発生するロードノイズ等で、どうしても低音のマスキングが起こってしまいます。サブウーファーを導入してそれに対処すると、音がさらにガラッと変わってきます。

とは言っても、当プランだけでも、純正システムよりは相当に低音も伸びてきますから、それだけで満足される方も多いですよ。それほどまでに、“スピーカー交換プラン”の効果は大きいんです。お薦めですね」


2店からお訊きしたお話は以上だ。スピーカー作りに重点を置くか、ユニットに予算を多めにかけるか、それぞれ的を射たアプローチである。どちらを選ぶにしても、“スピーカー交換プラン”によって、愛車のオーディオの音をガラリと変えられることは間違いない。大いにご参考にしていただきたいと思う。

さて次回は、「室内静粛化」から入るアプローチをご紹介していく。次回もお楽しみに。

“プロショップ”が薦める初めてのカーオーディオ。Part.1 「スピーカー交換・10万円プラン」編

《太田祥三》

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