経済産業省が発表した2016年度第1四半期(4-6月期)の鋼材需要見通しは、前年同期比3.8%減の2291万トンと発表した。
このうち、普通鋼が同4.1%減の1836万トン、特殊鋼が同2.7%減の455万トンを予想する。
製造部門は、自動車向け需要が消費税増税の反動減の一巡により前年を上回るものの、建設機械の排ガス規制による反動減に加え、中国・ASEANなどの需要低迷により産業機械向け需要が減少する見通し。製造部門全体では微減を予想する。
鋼材輸出は減少する見通し。アジア新興国などの需要は低調で、世界的な需給緩和が続く中、通商措置の影響やエネルギー関連需要の低迷が継続する見込み。
粗鋼需要量は、2524万トンで同2.4%減となる見込み。