フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは4月1日、3月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は2万6914台。前年同月比は10.3%減と、5か月連続で前年実績を下回った。
フォルクスワーゲンに関しては2015年9月、米国EPA(環境保護局)の発表により、排出ガス試験を不正にクリアする目的で、一部ディーゼル車に違法なソフトウェアを搭載していたことが発覚。その影響が販売面に現れている。
3月の車種別の販売結果は、主力車の『ジェッタ セダン』が1万0472台で、前年同月比は4.8%減と、引き続き減少。主力ミドルセダンの『パサート』(欧州仕様とは異なる北米専用車)は、改良新型モデル投入を控えて、21.8%減の6097台と、5か月連続のマイナスに。
また、『ゴルフ』シリーズは、前年同月比3.2%減の4495台と、3か月連続のマイナス。なお、『ゴルフ ヴァリアント』は集計方法を変更。前年同月は『ジェッタ・スポーツワゴン』として集計されていたが、現在はゴルフシリーズにカウントされている。
この他の車種では、『ティグアン』が前年同月比53%増の3519台と、3月の記録を更新。『ザ・ビートル』は39.9%減の1468台と、引き続き落ち込む。
フォルクスワーゲンの2015年米国実績は、34万9440台。前年同期比は4.8%減と、3年連続で前年を下回っている。