【VW パサートGTE で1000kmドイツ旅】その2…最新の環境対応車、歴史を残す環境首都へ

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VW パサートGTE(フライブルク旧市街)(撮影場所は自動車進入可能エリア)
  • VW パサートGTE(フライブルク旧市街)(撮影場所は自動車進入可能エリア)
  • VW パサートGTEでシュパイアーに向かう
  • VW パサートGTE(シュパイアー技術博物館)
  • シュパイアー技術博物館
  • シュパイアー技術博物館
  • シュパイアー技術博物館
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  • シュパイアー技術博物館

前回は、ドイツ・ハノーファーを出発し、フォルクスワーゲン『パサートGTE』に乗って、ドイツの高速道路アウトバーンを走り、エッセンの炭鉱業遺跡群を見学した。今回はそのまま南下し、スイスへの道中でもあるシュパイアーに立ち寄ることにした。

◆シュパイアー技術博物館、乗り物なら何でもあり!

アウトバーンを降りると、目の前に突如現れたジャンボジェット機。まるで低空飛行をしているような状態で展示されているのが、今回の目的地の一つでもあるシュパイアー技術博物館(Tecknik Museum Speyer)だ。

シュパイアー技術博物館は、1991年にジンスハイム自動車・技術博物館の分館として開かれ、1年間の来場者は70万人以上にもなる。目玉の一つはもちろん外からも見ることができたジャンボジェット機「ボーイング747」だが、そのほかにもソ連版スペースシャトルとも呼ばれた「ブラン」や、ドイツの潜水艦「U9」も展示されており、どれも実際に中に入って見学することが可能。また、この他にも世界中の歴史的に貴重なクルマやバイク、船など、とにかくありとあらゆる乗り物が展示されており、乗り物好きなら大興奮間違いなしの場所なのだ。

遊具や映画館も併設されており、子供連れでも楽しめる施設となっているシュパイアー技術博物館。1日ではとても見切れる展示物の量ではないので、また来ることを心に誓い、博物館を後にした。

◆環境首都フライブルク、自然エネルギーだけのエコなホテルに宿泊

シュパイアーを出て南下を続けると、辺りも暗くなってきた。今日の宿泊はフライブルクにあるホテルヴィクトリア。フライブルクという街は「環境首都」とも呼ばれるほど、環境保護に取り組んでいることで知られている。

今回乗っているクルマはパサートGTEというプラグインハイブリッド車(PHV)。その特徴はモーターとエンジンを使った力強い走りとその環境性能で、モーターとエンジン両方を同時に使うスポーティな「GTEモード」が可能なだけでなく、もちろんモーターだけを使ったゼロエミッション走行も可能だ。そんな環境に優しいクルマに乗っているのだから、今回は泊まる場所にも環境性能を重視してみた。

宿泊場所であるホテルヴィクトリアは、屋上にソーラーパネルと風力発電機が設置され、グリーンエネルギーのみが使用されている。実際屋上に昇って見学させてもらうと、一面に広がるのはソーラーパネルの下には一面植物が植えられていた。屋上緑化は環境に優しいだけでなく、室内の温度が逃げにくいので省エネルギーにも効果を発揮することで、日本でも都心部を中心に広がりつつある。街を見渡せば、植物の植えられた屋根が所々に見え、街全体として環境問題に真剣に取り組んでいることが実感できた。

◆昔の街並みが残る、フライブルク旧市街を歩く

一晩ぐっすり寝たら、出発前に朝の街を散策。フライブルクには旧市街と呼ばれるエリアがあり、ここの一部は搬入用のクルマなど特別に許可を受けたものを除き、一般的のクルマは入ることができない。歴史的な景観を残す街には歩行者、自転車、そして路面電車が行き交い、昔ながらの街並みを今に残している。

ここフライブルクは観光地としても有名で、旧市街にある大聖堂や、道路脇にある「ベッヒレ」と呼ばれる水路がよく知られている。また、大学都市としても知られ、アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク、通称フライブルク大学はドイツ国内で5番目に古く、数多くのノーベル賞受賞者を輩出していることでも有名だ。

最終回となる次回は、ついにスイスに入る。ドイツとは異なる交通環境と、レマン湖の隣に位置する都市ローザンヌを紹介する。

《取材協力》
フォルクスワーゲングループジャパン

《関 航介》

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