ZF TRWは、コレット型キャリパーの生産数が業界で初めて10億個に達したと発表した。これにより全世界の自動車の過半数が「コレット」ベースのキャリパーを搭載していることになる、としている。
同社は1991年に業界初となるパーキングブレーキを統合したボールインランプ式リアキャリパーを発表。効率性の高い設計のキャリパーにより、主にCセグメント以上の自動車におけるフルディスクブレーキ(フロント/リアキャリパー)への切り替えが促進され、安全性が強化された。
このテクノロジーは、現在も世界的なリアキャリパー生産における主流となっている。
また、2001年にモーター一体型キャリパーコンセプトの電動パーキングブレーキを市場投入、ブレーキバイワイヤのようなシステムの未来に向けた大事な一歩であるとともに、高度な安全システムのサポートに欠かせない統合を実現したとしている。
また、燃費効率向上がディスクブレーキシステムの開発での重要な要素となっている。これを受けて、現在多くのキャリパーで実績のあるアルミニウムなど、軽量素材の採用や、非制動時のキャリパーとローターの摩擦を最小限に抑える「引き摺りゼロ」システムを目指している。