WTCCには「Castrol Honda World Touring Car Team」の2台と、別チーム(チーム名未定)からの1台による計3台の「シビック WTCC」が挑戦。ドライバーはCastrolがT.モンテイロと新加入のR.ハフで、もう1台がN.ミケリスになる。ハフは12年のWTCCチャンピオンだ。
若手育成の「Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト」(HFDP)を通じては、F1への最大の登竜門とされる欧州のGP2シリーズに今季も松下信治(のぶはる)を送り込む。松下は参戦初年度だった昨年、チャンピオンとなるS.バンドーン(今季スーパーフォーミュラ参戦)と同じART Grand Prixというチームで戦い、1勝をあげる活躍を見せた。今季も同チームでカーナンバー1をつけて戦うとのこと、現時点でF1最短距離にいる若手日本人選手として大いに期待したい。
さらに今年はGP2の次位にあたるカテゴリー、GP3にもホンダ系の若手日本人選手が参戦する。昨年の全日本F3シリーズ4位の福住仁嶺(にれい)がGP2の松下同様、ART Grand PrixでGP3を戦う。福住は昨年末にGP3のテストに参加しており、その時点で彼の今季GP3参戦は松下のGP2継続とともにほぼ規定路線だった。現在の欧州の王道となりつつあるコースをここ(GP3)から辿っていけるかどうか、福住の今後にも要注目である。
その他、モビリティランドの運営による鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの両国際サーキットではF1日本GP(鈴鹿/10月7~9日)、WTCC日本ラウンド(もてぎ/9月2~4日)を筆頭に多くのレースを開催。シーズンエンド恒例のファンイベント「Honda Racing THANKS DAY」は12月4日にもてぎで実施される予定だ。
《遠藤俊幸》