【新聞ウォッチ】株乱高下の2015年、東証終値4年連続上昇…トヨタは1%下落

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東京証券取引所(イメージ)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年12月31日付

●安全先進車、保険料割引、自動ブレーキなど搭載、10%前後17年から(読売・1面)

●大気汚染死者年1万人、ニューデリー(読売・6面)

●米タイヤ販売会社買収合戦、ブリヂストンが撤退へ(読売・7面)

●キャリーバッグ事故防げ、ぶつかり転倒100万円賠償例も(朝日・1面)

●2015年の重大ニュース、欠陥エアバッグリコール5000万台(毎日・17面)

●韓国現代自動車新ブランド、欧州勢に対抗、高級車投入(東京・4面)

●株高・円安4年連続、日経平均1万9033円、今年9%高、米利上げマネー動く(日経・1面)

●革新機構、東芝を支援、シャープと家電統合検討(日経・1面)

●東南ア成長加速へ、ASEAN共同体発足(日経・5面)

●銘柄診断トヨタ年間で1%下落、世界景気への不安映す(日経・10面)

ひとくちコメント

大みそかである。泣いても笑ってもあと数時間で2015年が終わる。12月30日は東京証券取引所で1年の取引を締めくくる「大納会」も行われた。

その今年最後の取引となった30日の日経平均株価は前日終値よりも51円48銭高い1万9033円71銭となり、年末の終値としては4年連続で上昇し、バブル経済崩壊後の1996年以来、19年ぶりの高値を付けたという。

きょうの各紙も「大納会」関連の記事が目立つ。日経は1面トップで「株高・円安4年連続」の大見出しで報じたほか、読売も1面で「株高19年ぶり1万9000円台」と取り上げた。朝日は「株乱高下の1年、中国減速でも9%値上がり」と伝えた。

ただ、経済面では各紙とも1年の株価動向を分析し「東証一時2万円台 後半息切れ2015」(毎日)、「東証株価ギリシャ、中国、米利上げ…、今年は外因に揺れた」(産経)などとしている。

日経は個別銘柄の時価総額ランキングを掲載。30日時点で585兆円となり、1年間で15%増えたと伝えているが、14年連続の首位を維持したトヨタ自動車は8382億円減って振るわなかったようだ。年間の株価でも1%の下落だった。

古い新聞を整理していると2015年1月3日付の日経に「主要企業20人の経営者が占う2015年」という特集記事を見つけた。17人が年後半に株価2万円の大台に乗せると予想。年末の終値は外れたが、おおむね的中した。ちなみに、自動車業界からは富士重工業の吉永泰之社長が登場していたが、高値は5月に1万9000円、安値は12月の1万6000円と控えめに予想していた。

さて、来る2016年の相場はどうなるのか。日経によると「株高・円安、来年は一服も」との見方をしている。相場格言では、申年は翌年の酉年とともに「騒ぐ」となっているそうだが…。

《福田俊之》

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