【ハーレー ソフテイルスリムS 試乗】1.8Lエンジンはケタ違いの力強さ…青木タカオ

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ハーレーダビッドソン ソフテイルスリムS
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トルク、鼓動感、従来のツインカム96B(1584cc)とは次元が違う。搭載されるエンジンが、排気量を217ccほど増したツインカム110B(1801cc)だからだ。

これまでは受注生産モデル『CVO』にしか採用されてこなかった110キュービックインチのVツインが、ソフテイルスリムに積まれ、その上級バージョン『ソフテイルスリムS』として新たにデビューした。

2016年モデルでは、ソフテイルファミリー全機種でパワーユニットを1584→1689ccに排気量アップしたが、新たに設定したSシリーズ(ソフテイルスリムS、ファットボーイS)でのみ1801ccエンジンを搭載。アクセルを開けた途端、ケタ違いの力強さがわかり、低回転域から潤沢なトルクを発揮する。

街乗りでは2000rpmも回っていれば充分で、発進時以外はローやセカンドに入ることはまずない。高速道路でもエンジンを引っ張り上げるのは、よほどの加速をしたいときだけに限られ、高めのギヤを使ってVツインならではの鼓動感を味わいつつ走行車線を流せば、至福のクルージングである。

それを後押しするのが、上級仕様「Sシリーズ」ならではのクルーズコントロールの装備で、ハンドル左のスイッチボックス下にボタンが備わり、1回押せばメーター内のインジケーターが赤色に点灯し、スタンバイ。さらにボタンを下に引けばインジケーターが緑になり、クルコンがセットされる。

アクセルを開閉する右手の疲れが軽減されるのは言うまでもなく、ロングツーリングではその恩恵をより強く感じ、慣れてしまえばなくてはならない装備となる。

さらに油圧クラッチが採用されるほか、オリーブゴールドデニムの車体にはミリタリーテイストを感じる専用のグラフィックが与えられ、プレミアム感の強い1台となっている。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のモーターサイクルカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説している。現在多くのバイク専門誌、一般誌、WEB媒体で活動中。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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