BASFと住友化学は12月21日、持続可能な社会の実現に向け、新たな化学品安全性評価システムの構築を目指す共同研究を開始すると発表した。
近年、農薬や医薬品などの登録申請に関する規制は厳しさを増し、従来よりもさらに精緻な安全性評価データの提出が義務付けられている。一方、動物福祉の観点から動物試験を減らすよう求める声が世界的にも高まりつつある。
今回両社が開発を目指す化学品安全性評価システムは、生体を使わず、培養細胞を用いたもの。従来法に比べて効率的で精緻な評価が可能となるという。住友化学とBASFは、安全な化学品の提供と従来の動物試験を削減するシステムの構築を目指す。