BASFとシノペック(中国石油化工集団公司)は、中国・南京の新プラントにてネオペンチルグリコール(NPG)の生産を開始したと発表した。
今回稼働を開始したのは、両社の折半出資合弁企業であるBASF-YPCのフェアブント拠点(統合生産拠点)で、年間生産能力は4万トン。NPGの商業出荷に向け、生産体制を整えた。
NPGは固有の特徴を持つ多価アルコールで、その化学安定性と熱安定性から、塗料、テキスタイル、建設など、多くの最終製品用途において優れた特性を発揮。主に、塗装用ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂やアルキド樹脂、潤滑油や可塑剤の成分として使用される。
BASFは、新プラントの立ち上げにより、特にアジア太平洋地域における、高品質NPGへの需要に応えるとともに、NPGのグローバルサプライヤーとしての地位強化を図る。