フランスの自動車大手、ルノーの最上級ミニバン、『エスパス』で排ガス不正が見つかったと、ドイツの環境団体が指摘。この件で、ルノーが反論の声明を出している。
事の発端は11月24日、ドイツの非政府組織、DUH(ドイツ環境支援協会)の発表にある。ルノー エスパスのディーゼル車の排ガステストを独自に行った結果、「最大で基準値の25倍のNOX(窒素酸化物)が確認された」と公表した。
DUHがテストしたのは、エスパスの「1.6dCi」と呼ばれる1.6リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジン搭載車。このエンジンは欧州の最新排ガス基準、ユーロ6を満たす。DUHでは、エスパスの1.6dCi搭載車について、5種類のモードで排ガス中のNOXの量を計測。その結果、およそ13-25倍のNOXが確認されたという。
11月24日、ルノーは声明を発表。「DUHのテスト手順は、欧州の規制に全く準拠していない。DUHのレポートは決定的なものではなく、追加の測定が必要」と、反論している。
さらにルノーは、「他のルノー車同様、エスパスも適用される全ての基準を満たしている」とコメントしている。