スズキが11月4日に発表した2016年3月期の第2四半期累計(4-9月期)連結決算は、主力のインドでの販売好調や円安効果で、営業利益は前年同期比12%増の1011億円となった。同期では3年連続の最高更新。
第2四半期までの四輪車世界販売は1%増の139万台となった。軽自動車を中心に全体需要が落ち込んだ日本は17%減の30万台と苦戦したものの、主力のインドは13%増の63万台と好調だった。対インドルピーでの円安などによる為替影響は営業損益段階で118億円の増益要因となった。
純利益はVW(フォルクスワーゲン)株の売却益もあったため、47%増の790億円と大きく伸び、前年同期に続いて過去最高だった。通期予想は営業利益で期首時点から50億円上方修正の1950億円(前期比9%増)とした。
都内で会見した鈴木俊宏社長は「当社にとってインドがあって良かったという状況だが、さらに強くなる取り組みを進めたい」とコメントした。