東京ビッグサイトで開催された「自動認識総合展2015」でひときわ人を集めていたブースがあった。それは自動認識ソリューションを手がけるサトーのブースで、ネットが張られ、その中をドローンが飛び回っていた。
なんでもドローンを使った倉庫管理ソリューションのデモンストレーションとのことだ。「倉庫内を三次元で認識し、どこに何が置いてあるかわかるようになっています。このソリューションを使えば、人間の手が届かないところでもすぐに確認できるので、作業負荷を大幅に軽減でき、倉庫管理の効率化が図れます」と同社関係者は話す。
デモでは、ドローンが飛び立つや否や、高いところにある箱を次々に認識し、どこにどの箱があるかをモニター上に映し出していた。しかも、そのスピードは非常に速く、10秒もかからなかった。
このソリューションは千葉大学の野波健蔵特別教授、デンソーウェーブと共同開発したもので、それぞれ得意分野を持ち寄って完成させたそうだ。例えば、野波特別教授は自律飛行・安定飛行に優れた産業用ドローン、デンソーウェーブはバッテリー駆動のRFリーダー、そしてサトーが3Dマップのナビゲーションシステムという具合だ。
すでに使ってみたいという話も来ているそうで、このソリューションの将来性に大きな期待を寄せていた。数年後には倉庫内をドローンが飛び交う時代が当たり前になっているかもしれない。