光岡自動車が約5年ぶりに全面改良した新型『Galue(ガリュー)』は、大型フロントグリルや丸型ヘッドライトなど初代からの基本コンセプトを受け継いでいる。
ガリューの開発を手がけた光岡自動車の青木孝憲開発課課長は「ガリューのユーザーや『ビュート』のユーザーなど(光岡の)お客様の多くが、同じ名前なのに前の車と全く違うデザインに変更することを好まない」と、キープコンセプトの背景を語る。
その一方で「キャラクター付けとしては、頑固なセダンではなくて、アッパーミドルな位置づけにしている」と明かす。というのも「(先代に続いてベース車両となっている日産自動車)の『ティアナ』自身が、キャビンが薄くなったり、ウェッジになっていたりと、ヨーロッパの高級車寄りになっている」からだ。
さらに「ユーザー層も若返っているので、クーペ寄りのスタイリッシュセダンみたいな雰囲気を生かした」と話す。
ただ「リアバンパーのパーティングのラインが、ティアナは鋭角的にえぐられているが、ガリューには合わなかったので、その部分はつぶして鈑金で仕上げている」と、ベース車両の雰囲気は生かしつつも、ガリューとして譲れない部分は、文字通り『我流』を通したようだ。
今回の改良で5代目となる新型ガリューは9月4日発売で、価格は386万6400~464万4000円(消費税込み)となっている。