気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年8月24日付
●首相来月訪中見送り、安保審議など考慮(読売・1面)
●ブルトレ半世紀の歴史に幕「北斗星」ラストラン(読売・1面)
●五輪スポンサー困惑、エンブレム盗用疑惑「企業イメージが悪化」(産経・3面)
●静かな熱気、EVレース「フォーミュラE」デモ走行(産経・3面)
●期間工の正社員登用拡大、アイシンAW4割増、豊田織機2倍(日経・9面)
ひとくちコメント
環境に優しい電気自動車(EV)などのエコカーの走行可能距離が一段と長くなるという。8月23日の日経が朝刊の1面トップ記事で「エコカー走行距離長く」と大きく報じていた。それによると、まず、日産自動車が年末にも電気自動車『リーフ』を改良し、フル充電での走行可能距離を3割増の300キロメートルとするそうだ。
電池の容積を変えずに現行の製造ラインを使用するため、原価の大幅増にはならない見通しで、販売価格を大きく変えることなく商品力を上げるという。つまり、現行リーフを部分改良して発売するそうだ。
また、トヨタ自動車は12月、ガソリン1リットルあたり40キロメートル超と現行モデルより約2割長く走るハイブリッド車(HV)『プリウス』の新型車を発売するという。従来のニッケル水素電池だけでなく、リチウムイオン電池も採用し、小型化しながらも出力性能を高める模様だ。
ホンダも2016年3月末までに発売する燃料電池車の走行可能距離を700キロメートル以上の水準にすると意気込んでいる。
記事では「クルマの電動化を軸にエコカーの使い勝手を高め、グローバル市場での普及を促す」と伝えている。たとえば、EVの弱点は航続距離が短いことだが、それを軽減できれば普及に弾みが付くとみられる。ただ、個人的にはあのリーフの個性的で風変りなデザインをどうにかしてほしいものである。