経済産業省は、「福島浜通りロボット実証区域第1号」を決定、福島県南相馬市でマルチコプターを使用した搬送などの実証試験が実施されると発表した。
ロボット技術活用による、新産業革命実現を目指す「ロボット革命実現会議」はアクションプラン「ロボット新戦略」をまとめた。この中で、ロボットの開発現場と活用現場の橋渡しとなる実証実験フィールド整備が重要と指摘、具体策の一つとして「福島浜通りロボット実証区域」を設置することが盛り込まれた。
これを受けて、福島県、経済産業省、内閣府は共同で「福島浜通りロボット実証区域」事業として、ロボットの実証を希望する企業と、実証可能な施設を提供する市町村のマッチングを進めてきた。
4月1日から5月30日までを第1期として公募した結果、12の企業から28種類の実証区域におけるロボットの実証試験希望が提出された。市町村とのマッチングの結果、今回、福島県南相馬市の下太田工業用地を実証区域第1号に決定、近く実証試験を開始する。
試験ではマルチコプターを使用した搬送などの試験を実施する。実施するのはMTS&プランニングとエンルート。