【ホンダ グレイス 試乗】ガソリンエンジンも力強く、頼もしい…島崎七生人

試乗記 国産車
ホンダ グレイス LX
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「●ガツ▲ニチノ、ヘイキンネンピハ、リッター19.9キロメートル、デス…」

取材中、クルマに乗り込み走り出すと、そんなデータの読み上げが。「●ガツ▲ニチ」はいつもの山道の往復が大半を占めた日で、だとしたらなかなか優秀。「やるなぁ『グレイス』」と思わせられた。

もともとハイブリッドシステムを看板にデビューした同車。なのでガソリンエンジンの追加というと、お手頃価格車も設定したのね…と思わなくもない。が、新搭載の1.5リットルガソリンエンジンは、CVTとの組み合わせで冒頭のような仕事ぶり。

別の日の街中主体でエアコンをフル稼働させた状態では17km/リットル程度だった。エンジン回転を高めずとも加速は力強く実用上の走りは頼もしいほどで、決してカリカリと節約ムードのエンジンではないことを付記しておきたい。

感覚的評価だが、1110kgと軽量に仕上げられたボディで、無理なく走っている印象。“軽さ”は乗り味のチューニングにも無理がないようで、フラットでしなやかなセダンらしい乗り味もモノにしている。路面からの小刻みな入力も、おおらかな揺れに“変換”してくれる。ロードノイズや外界からの車内への透過音もかなり小さく、その点でも上質感、快適性が高い。山道をサラッと走り抜ける足回りの設定も、十分に安心感のあるものだ。

全長×全幅=4440×1695mmのボディはとにかく扱いやすく、最小回転半径も5mで小回りも効く。トランクも小型3ボックスセダンの見本のような十分な容量。セダンらしく後席のスペースにも不満がない。前席も長時間ドライブでも疲労感を覚えないのがよかった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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