昨年の「東京モーターサイクルショー」でバイク用のエアコンを展示した大阪のベンチャー、クールスマイルが今回の「猛暑対策展」に“人間エアコン”なるものを披露した。それは「クールアーマーCA2」と名付けられた身体を冷やす服だ。
「実はリュックの中に冷却水の入ったボトルとモーターが入っていて、その水を服(下着)に内蔵した水路に循環させるようになっているんです。全身のものだと、おそらく水風呂に入っている感じになると思いますよ」とクールスマイルの中西雄三代表。
というのも、世界初の面接地冷却で、服全体が冷えるようになっているからだ。その秘密は服の裏地にあるそうだ。裏地の中には二重構造の薄い特殊なフィルムが入っており、そのフィルムの間を冷たい水が流れているため、服全体が冷えるのだという。
冷却の持続時間は約2時間だが、リュックの中のボトルを冷たいものに変えれば、また服が冷え始めるとのこと。販売は9月の予定で、価格はタイプ別に5~10万円。この服なら熱中症になる心配もなさそうなので、暑いところで作業する人にとってはもってこいの服といっていいだろう。