【三菱 ランエボ 最終モデル】有終の美、歴代最高の313馬力に…限定1000台はほぼ完売

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三菱 ランサーエボリューションX ファイナル・エディション
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  • 三菱 ランサーエボリューション ファイナル・エディションとアウトランダー
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生産終了が発表されている三菱自動車の『ランサーエボリューション』。1000台限定として、今年4月より最終モデル「ファイナル・エディション」の予約受注をおこなってきたが、いよいよ正式に発売となった。すでにほぼ完売(取材時点)状態だという同車の詳細スペックが公式サイト等で明らかにされている。

ランサーエボリューションは、言わずと知れた三菱のフラッグシップ・スポーツセダンだ。1992年に登場した初代から、現行モデルにあたる「ランサーエボリューションX」まで大きく10世代にわたり、世界ラリー選手権(WRC)などラリーフィールドでの勝利のために年々進化を遂げてきた。独自の四輪駆動システム、とりわけ左右輪のトルク移動量を電子制御することで圧倒的な旋回性能を引き出す「AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)」システムは、三菱車のテクノロジーを代表する技術となっている。

三菱は、『アウトランダーPHEV』をはじめとする次世代環境対応車の開発・販売へと主軸をうつしていくにあたり、多くのファンから惜しむ声が上がる中、2014年3月にランサーエボリューションの生産終了を決定。23年の歴史に終止符を打つこととなった。今回限定発売となるファイナル・エディションが文字通り“ランエボ”の最終モデルとなる。

ファイナル・エディションは、GSRの5MT車をベースに「所有する喜び」を感じられるプレミアムなモデルとして開発。わずか1000台の限定車ながら、エンジンの大幅な性能向上が図られている点に三菱の並々ならぬ意気込みが感じられる。今回明らかになったエンジンスペックは、最高出力313ps、最大トルク429Nmというもの。従来モデルから13ps、7Nmプラスとなった。これまでラリーシーンや販売でも火花を散らしたスバル『WRX STI』の308psを上回る性能を手に入れた。

これまで「X」で廃止されていたナトリウム封入バルブを採用、低速トルクはそのままに中高速域での性能を向上させているのもファイナル・エディションの特徴だ。スポーツ性能はもちろん、日常域での運転のしやすさにも貢献する。

このほか、ブラックアウトされたルーフ、グロスブラック&クロームメッキ化されたフロントグリルや、ダークメタリックのBBSホイール、ビルシュタインサスペンション、専用のシリアルナンバー入りプレートなど、最終モデルに相応しい装備が奢られている。

価格は429万8400円。正式発売を前にほぼ完売状態で、すでに売り切れの可能性が高いという。三菱は「ランエボの歴史は終了となるが、ランエボで培われた技術、スポーツの遺伝子は次世代車に受継がれていく」と説明している。

《宮崎壮人》

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