今年も7月23-26日にかけて熱い戦いが繰り広げられる。二輪モータスポーツ界の祭典、コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)だ。数多くの参戦チームの中から、注目のチームを紹介したい。
2014年に初参戦・初完走を果たし、今年はさらに上位を目指す『Team HOOTERS KTM with 斎藤祥太』。ライダーは奥田貴哉、大樂竜也、豊田浩史の3名で、チーム助監督には俳優の斉藤祥太さんを起用。
斉藤さんの役割は「とにかく何でもやります」と本人が言うとおり、メカニックとしてはもちろん、ゴミ出しや昼食の準備など雑用も率先してこなす。バイクレースがとにかく大好きなのだ。
マシンは75度V型2気筒エンジンを搭載するKTM『1190 RC8R』。唯一のKTMでの参戦だ。鈴鹿8耐に出場するマシンは、排気量1000ccまでの4ストローク4気筒エンジンを搭載した市販車がほとんどだが、2気筒エンジンの場合は1200ccまでレギュレーションで許される。
1190 RC8Rの排気量は1195cc、この200cc弱のアドバンテージが2気筒エンジンにどんなプラスアルファをもたらすのか、それともやはり2気筒では不利なのか、目が離せない。
どんなマシンも乗りこなすベテラン奥田は「今年は2年目なので、昨年のデータをもとにマシンのセットアップも順調に進んでいます」と、さらなる上位進出を虎視眈々と狙う。目標は周回数200という大台。「淡々と周回をこなして、1つでも上のリザルトを残したいですね」と、7月26日に行われる決勝に挑む。
7月7日-8日に行われた第2回公開合同テストでは、その言葉通り「淡々と」周回をこなす姿が見られた。KTM、そしてHOOTERSのイメージカラーでもある鮮やかなオレンジは存在感も抜群。今年の鈴鹿8耐ではHOOTERS旋風が巻き起こるのか、Vツインサウンドを轟かせるオレンジ色のマシンから目が離せない。
撮影日:2015年7月8日
使用機材:SONY アクションカム(HDR-AS200V)