7月9日、トヨタの新型『シエンタ』が発売された。シエンタと言えば、2003年発表の初代が12年の長きにわたって販売され続け、モデルチェンジのタイムスパンが短い小型ファミリーミニバンとしては異例のロングセラーとなったヒットモデルだ。
このロングセラーの秘密は、全長4.1mという取り回しやすいショートボディに、7人乗りという高効率パッケージを実現したこと、そして17.2km/リットル(1.5リットル・FFモデル)という優れた燃費というコンセプトが、ダウンサイジングの時代の流れに見事に乗ったことが大きい。
12年越しのモデルチェンジとして9日に登場した2代目は2トーンカラーを基本とする斬新なボディスタイルとカラーを身にまとって登場。全長は4235mmと拡大したが全幅は5ナンバー枠を堅持し、コンパクトサイズは健在だ。2代目では『アクア』をベースにしたハイブリッドシステム搭載モデルを新たにラインアップし、JC08モード燃費は27.2km/リットルを達成。ガソリンモデルも20.6km/リットル(2WD X Vパッケージ)と燃費が改善されている。
小型ミニバンのカテゴリーはこのシエンタとともに、ホンダ『フリード』が長らく人気を博していたが、フリードは従来よりハイブリッドモデルを擁しており、販売台数では従来型シエンタを上回っていた。新型は“フリードキラー”としての役目も負わされていることは明白で、アクティブなスタイリングとハイブリッド搭載ということからもそれが伺える。
というわけで、新型シエンタのターゲットとしては、従来型シエンタやフリードオーナーならずとも、軽自動車からステップアップしたい人や、あるいはダウンサイズしたいけど乗車定員やスペース効率では妥協したくない、という人が広く当てはまることになりそうだ。
ミニバンを導入する場合は、増車というよりも代替というパターンがほとんどだが、これまでのマイカーの処遇をいかにするかは悩みどころ。新車購入の場合は、一般的にディーラーに「下取り」にだして頭金など購入の原資に充てるというケースが多い。しかし、「買取り」という手段を使えば、下取り以上にコスト的な恩恵を受けられる可能性は高い。
専門店などでマイカーの価値を査定してもらい現金化することを買取りと呼ぶが、買取り価格は中古車業者におけるオークション相場がベースになっているので、下取りよりも高い額で査定されるケースが多い。「1円でもマイカーを高く売りたい」と思うなら、だんぜん買取りがおすすめだ。
【参考サイト】マイカー一括査定サービス
安心車.jp https://anshinkuruma.jp/