日産自動車のカルロス・ゴーン社長は6月23日に横浜市内で開いた株主総会で2014年度の自身の報酬が10億3500万円だったことを明らかにした。前年度に比べて4000万円のアップとなる。
ゴーン社長は総会で、「ドル換算では840万ドル」とした上で、「タワーズワトソンの調査によると日産と同規模のグローバルな自動車業界のCEOに支払われた2014年の平均報酬額は2800万ドル、最高額は8250万ドルだった」と説明した。
またゴーン社長を含む社内取締役10人の報酬額は合計で14億5800万円と、前年度に対し12%減った。ゴーン社長は「14年度の報酬で1億円を超えたのは2名。日産の役員は他のグローバル企業のターゲットとなっており、役員報酬を将来、相当な投資をしないと優秀な人材を維持できない」と危惧を示した。
日産の14年度の連結業績は、北米の販売が過去最高となったことや円安を追い風に純利益が前年度比18%増の4576億円だった。