ホンダの米国生産子会社、ホンダ・マニュファクチャリング・オブ・アラバマ(HMA)は5月21日、新型『パイロット』の生産を開始した。
初代パイロットは、2002年に発表。『CR-V』をひと回り大型化したボディを持つ北米専用の中型SUV。2008年には、2世代目にモデルチェンジ。2月のシカゴモーターショー15で初公開された新型は、3世代目となる。
新型のデザインは、モダンさや滑らかさを追求したもの。フロントマスクには、改良新型CR-V同様、最新のホンダのデザイン言語が導入された。インテリアは先代同様、3列シートを備え、最大8名乗車が可能。高品質なソフトタッチ素材の採用などにより、プレミアム性も引き上げられた。
エンジンは、引き続き3.5リットルV型6気筒ガソリン。ただし、新開発の直噴「i-VTEC」ユニットとなっており、最大出力280hp、最大トルク36kgmを引き出す。気筒休止の「VCM」が採用され、燃費性能を向上させた。トランスミッションは6速AT。上級グレードには、ホンダブランド初の9速ATを組み合わせる。
5月21日、ホンダの米国アラバマ工場から、新型パイロットの量産第一号車がラインオフ。新型は全米の販売店で、6月に発売される。HMAのジェフ・トムコ社長は、「新型パイロットは顧客の期待を上回る最高の品質」と述べ、新型の完成度に自信を示している。