スズキの鈴木修会長兼社長は5月11日の決算発表会見で、2015年度の国内軽自動車販売について前年度を16%下回る57万台とする計画を明らかにした。
計画の前提となる全体需要については、日本自動車工業会の予測である190万台(前年度比13%減)を想定し、「いつも言っているように最低でもシェアは30%を取る」(鈴木会長)という数値から57万台を割り出したという。このため鈴木会長は「これ以上になるよう、努力しないといけない」と語った。
一方、昨年のダイハツ工業とのシェア首位争いについては「ここ8年トップ争いから脱落し、万年2位になる恐れがあった。そこにハスラーが人気を頂いたので8月ころからトップを取りに行こうと取り組んだ」と振り返った。
今後の首位へのこだわりについては明言しなかったが「営業は無理してやっていても、やがて、やればできると地についてくる」と述べ、攻めの構えは必要との認識を示した。