東レは、米国子会社のゾルテックがメキシコで、ラージトウ炭素繊維の生産設備を増強すると発表した。自動車軽量化材料としてラージトウ炭素繊維の需要拡大に備える。
ゾルテックのメキシコ工場で、ラージトウ炭素繊維の生産能力を、2016年4月に年産5000トンに倍増する計画。
ゾルテックは現在、ハンガリー工場、メキシコ工場でラージトウ炭素繊維を生産している。急速に需要が拡大している風力発電関連用途に加えて、今後、自動車構造体用途でのラージトウ炭素繊維の採用が一層進むことが見込まれ、2016年初頭には生産能力が不足する見通し。
今回の生産設備増強は、当面の生産能力不足に対応するもの。今後、より安定供給体制を確立するため、さらに生産能力の増強を検討する。
ゾルテックでは、ラージトウ炭素繊維の旺盛な需要に対応するため、2020年までに生産能力を年産1万3000トン規模から倍増する構想を掲げている。