20日午前9時25分ごろ、東京都世田谷区内の都道を走行していたワゴン車が路外に逸脱。道路左側の歩道に乗り上げ、歩行者2人をはねる事故が起きた。運転者は疾病原因で意識を失ったものとみられ、警察で調べを進めている。
警視庁・世田谷署によると、現場は世田谷区野沢4丁目付近で片側3車線の直線区間。ワゴン車は第2車線を走行していた際に路外へ逸脱。斜行しながら第1車線を越え、そのまま道路左側の歩道に乗り上げて暴走。歩行者2人を次々にはね、道路に隣接するマンション1階部分の駐車場に突っ込んで停止した。
歩行者2人は近くの病院へ収容されたが、クルマの直撃を受けた40歳代の男性が頭部強打で意識不明の重体。60歳代の男性はクルマの下敷きとなり、胸部骨折の重傷を負った。クルマを運転していた神奈川県川崎市内に在住する52歳の男性も意識不明の重体となっている。
ワゴン車の同乗者は警察に対し、「運転者が運転中に意識を失った」などと話しているという。運転者の男性は脳内出血の疑いがあり、警察では疾病原因での意識喪失が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。