三菱自動車工業は4月24日、2015年3月期決算と今期(16年3月期)の業績予想を発売した。今期はユーロやタイバーツの下落影響で、連結営業利益は前期比8%減の1250億円を見込んだ。
今期の世界販売は、欧州や日本での減少により1%増の110万台を計画。車種構成の改善で営業利益段階では290億円の増益を見込むが、為替で410億円の減益発生を織り込んだ。純利益は15%減の1000億円を予想している。
会見した相川哲郎社長は「15年度から16年度にかけては利益重視と、電動化およびSUVシフトを鮮明に打ち出していく」と表明、台数よりも収益重視の方針を示した。前期は営業利益が10.1%増の1359億円と、2期連続での最高となった。