欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは4月12日、2015年第1四半期(1-3月)の商用車(LCV=軽商用車)の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は10万8200台。前年同期比は4.8%増だった。
市場別では、西欧が信用不安を抜け出し、前年同期比8%増の7万2300台と回復。とくに、英国が12.2%増の1万2900台、ドイツが11.5%増の2万7100台、スペインが17%増の2400台と伸びる。
一方、東欧は7800台にとどまり、前年同期比は15.7%減。南米は、13.3%減の9200台と落ち込む。アフリカは、21.7%減の4000台と後退。アジア太平洋地域は5400台を売り上げ、前年同期比は0.1%増とわずかに増えた。
車種別では、「Tシリーズ」の『T5』と、『キャディ』が販売の中心だった。
2014年のフォルクスワーゲン商用車の世界販売台数は44万4900台。前年比は2%増だった。フォルクスワーゲン商用車部門のブラム・スコット取締役は、「西欧の力強い販売結果が、前年同期に対する伸びの原動力」と述べている。