【トヨタ オーリス 改良新型】欧州でネガティブイメージのあるCVTを採用する理由

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トヨタ オーリス 改良新型 グレード:120T
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トヨタ自動車は『オーリス』をマイナーチェンジし4月6日に発表した。

今回のマイナーチェンジでは、同社初となる1.2リットルのダウンサイジング・ターボエンジン(8NR-FTS)にスーパーCVT-iを組み合わせたグレード「120T」を新たに設定した。オーリスの主戦場はダウンサイジング・ターボ全盛のヨーロッパだが、トランスミッションについてはCVTを採用する車種は珍しい。

トヨタ自動車 エンジン設計部の引地勝義氏によると「確かに欧州ではCVTに対してネガティブなイメージもあるが、今回は燃費を追求しやすいので採用した。エンジンとミッションを両方ともうまく制御すると、(欧州で主流になりつつある)ツインクラッチよりも燃費を稼ぐことができる」とCVTのメリットについて話す。

ツインクラッチトランスミッションは、発進時や変速時にクラッチが滑り低速ではギクシャクしてしまうなどのデメリットも存在する。低速走行の比率が多い日本では、そのデメリットがより強調されてしまう格好となる。

引地氏によると、国内では少なくともCVTの方が一般受けが良いという。

「ツインクラッチは排気量が小さいと、低速時においてトルクがうまく合わずクラッチがカチャカチャする。動きがギクシャクし、発進の際にクラッチをバンッと繋いで急発進するなんてこともある。その点CVTは、エンジンパワーが少ないときにはトルコンで補うといった制御ができるので走りやすさにつながる」(引地氏)

欧州ではこの1.2リットルエンジンにMTの組み合わせもラインアップされるが、こちらは今のところ日本導入の予定はない。MT車が欲しいという人は、1.8リットルNAエンジンを搭載する「RS」を選択することになる。

《橋本 隆志》

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