【ジュネーブモーターショー15】フィアット 500X によるカスタマイズ実験

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フィアット 500X ブラック・タイ
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フィアットはコンセプトカーこそなかったものの、興味深い「ショーカー」を公開した。フィアットとガレージ・イタリアカスタムによるプロジェクトで誕生した『500X』のショーモデル『ブラック・タイ』だ。

これはカスタマイズの可能性を探るためのスタディで、ショーカーの根底に流れるアイデアは「顧客の要望にたいして完璧に応え、個性を発揮するためのテーラーメイド・カスタムにおいて、無限の選択肢を提供すること」だという。

エクステリアには特殊な塗装方法が採用された。フロントエンドで「X」を描く模様はペイントではなく、またストライプ模様のラッピングをしたものでもない。「ラップ・ペイント」と呼ばれる革新的な手法が採用されている。具体的に言えば、まずクローム状に輝くフィルムでボディ全体にラッピングを施し、その上にブラック塗装とクリアコーティングをしたのだという。

インテリアもユニークだ。トリムやシート表皮などあらゆる部分にアルカンターラとヘリンボーン柄のカシミヤ、そしてブラックデニムという3種類の素材が採用され、全体的にはモノトーンながら、部位ごとのトーンの違いや、そのコントラストが味わいを深めている。

シフトノブやシート調節レバーまでファブリックで覆うのはやりすぎにも思えるが、こうした部分でもカスタマイズの対象になるということを示したかったのだとか。

また「インパネのウッドパネルは本物の木材か?」と尋ねたら「叩いてみるとわかりますよ」。するとゴツ、ゴツと重みのある音がした。なんと「パネル」ではなく、インパネに合わせて削り、ブラック塗装した無垢材だった。

これらは市販を前提としたものではなく、あくまでカスタマイズとして実験的に採用し、その効果を確認するためのもの。しかし部分的には、今後のフィアット車のアクセサリーに採用される演出もあるのかもしれない。

《古庄 速人》

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