マレーシア、サービスセクター青写真を発表 29件の行動計画を実行へ

ナジブ・ラザク首相は16日、サービスセクターの青写真及び物流・貿易円滑化マスタープランを発表した。

エマージング・マーケット 東南アジア

ナジブ・ラザク首相は16日、サービスセクターの青写真及び物流・貿易円滑化マスタープランを発表した。

2020年の先進国入りを目指す中でサービスセクターの経済成長への貢献を重視し、物流産業でも生産性の改善や競争力向上、ビジネス効率の向上を図る。

サービスセクター青写真の概要は次の通り。

12の閣僚や関連機関のトップから成るサービスセクター特別委員会が設立され、各省庁や機関の権限や責任を明らかにする。また、サービスセクター青写真では▽サービス企業の国際化▽投資優遇措置の効率的な管理▽人材開発の推進▽セクターのガバナンス統合--の4項目を中心としてサービスセクターを発展させる。加えて、29件のアクションプラン(行動計画)を実行する。

課題としては、▽大学などの卒業者と企業が必要としている人材のスキルのミスマッチ▽知識集約型の企業向けの財政支援や研究・開発、商業化の支援が限られている▽官僚主義がはびこっており、規制環境が企業にとり利用しやすいものではない▽国内のサービスプロバイダーが国内市場を重視している--が挙げられた。

物流・貿易円滑化マスタープランの概要は以下の通り。
2015年から2020年以降までを3段階に分けて、21のアクションプランと5部門の戦略を打ち出し、2020年までに高所得職を中心とした14万6,000人分の雇用を創出する。5部門は▽機関・規制枠組みの強化▽貿易円滑化メカニズムの改善▽インフラ及び運送需要の開拓▽技術、人的資源の開発を強化▽物流サービスの国際化--。加えて、国立物流特別委員会を設立して、運輸省の監督の下マスタープランを実行に移す。
(ベルナマ通信、3月16日)

千田真理子

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