先進技術による革新をめざす独アウディは、LEDをはじめとする照明技術にも力を入れる。独インゴルシュタットにある本社工場敷地内の研究棟には、長さ120mにもおよぶ照明研究用施設を備える。そこで公開されたアウディ未来の照明技術のひとつが、「ボディパネルの照明化」だ。アウディの照明技術といえば、2014年のルマンカーに採用されたレーザーライトや、新型『A8』のマトリクスLEDなどが記憶に新しい。アウディは、「照明技術の進化は、安全だけでなく新しいモビリティのデザインにも貢献する」として開発に注力する。今回、「イノベーション・フォーラム2015」として各国のメディアを対象に研究施設の一部を公開。普段であれば撮影はおろか、カメラの持ち込みすら許されない禁断のエリアだが、唯一撮影を許可されたのがこの照明施設。それだけ力を入れていることの現れだと言えるだろう。その中でも、まだあまり世に知られていないのが「ボディパネルの照明化」技術だ。デモンストレーションでは、アウディ『A1』のリアビューをアレンジした模型にディスプレイ状のLEDが取り付けられ、炎のような模様がアニメーションとして映し出されていた。この炎はブレーキランプ、そして黄色い光はターンシグナルだ。渦巻く赤い炎の中から、車両の外側に向かって走るターンシグナルの動きは、マトリクスLEDのターンシグナルの進化形ともいえるだろう。こうしたグラフィックは単純に見た目のインパクトだけでなく、外部の歩行者や他車とのコミュニケーションツールとしても機能していくという。
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