テラデータ2015年事業戦略…自動車業界向けにも注力、「製造プロセスでの効率化に寄与」

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テラデータ・コーポレーション共同社長ハーマン・ウィマー氏
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日本テラデータは3月5日、2015年の事業戦略を発表した。

ビッグデータ分析とマーケティングアプリケーションを扱うテラデータコーポレーション。会見には今年2月に同社の共同社長に就任し、データ分析部門を統括することとなったハーマン・ウィマー氏が初登壇した。

現在77か国に事業展開し、顧客数は2600社以上に及ぶテラデータ・コーポレーション。共同社長ハーマン・ウィマー氏は同社が米国の上場ソフトウェア企業トップ10にランクインし、世界で最も倫理的な企業に選出されたこと等を挙げ企業説明を行った。続いて2014年度の業績を説明する。為替変動の影響を除いて、売上高において前年同期比3%増加し27億3200万ドルに達したことを発表した。2015年度は3%から5%の収益成長率を予測しているという。

ウィマー氏は世界中の大手企業がテラデータの導入を進めていることを強調、「業種別にみて通信業におけるトップ20のうち95%が、銀行トップ20のうち90%が導入している」(トップ20、のソースはFortune Global 500 2014年発表のもの)と述べる。

◆あらゆるデータのあらゆる分析を実現するエコシステム

2015年の戦略についてウィマー氏は戦略の焦点を「あらゆるデータの、あらゆる分析を実現する“エコシステム”」であると表現しビッグデータプラットフォーム、統合アクティブ・データウェアハウス、ワークロード特化型分析プラットフォーム、ディスカバリー分析、Hadoopポートフォリオを要素として「すべてをクラウドとオンプレミス(自社で用意して)で動作させる」と述べた。

続いて今後のテラデータの戦略的な目標については、4点「顧客にとっての最高のITプロバイダ」「あらゆるデータを対象とした最高クラスの分析」「最高クラスの統合マーケティング管理」「CSR(Corporate Social Responsibility)のリーダー」を挙げる。

◆BMWでは「生産プロセスにおける透明性、効率性向上に寄与」

テラデータの自動車業界におけるクライアントとして、ウィマー氏はBMWを挙げる。BMWには「グローバルサプライチェーン管理を最適化するための透明性、効率性の向上」のためのソリューションが提供され、これまでに透明化や効率性の向上、ロジスティクスにおけるコスト削減が達成された、と述べた。

最後にウィマー氏は「自律的にインターネットに接続されるデバイスの数はおよそ300億台に増加すると予想され、データアナリティクスは2020年までに市場規模が3兆ドルを超える。あらゆる領域においてデータ分析が不可欠な存在となる」と今後ますますデータ分析の重要性が高まることを強調しビジネス成功のための要となる、と述べて締めた。

《北原 梨津子》

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