日産『フェアレディZ』の生みの親として知られる米国日産の初代社長、片山豊 氏。2月19日、105歳で亡くなった同氏を追悼する声明を、北米日産が発表している。
片山豊 氏は1909年、静岡県生まれ。1935年、日産自動車に入社し、宣伝や広告を担当する。1954年には、現在の「東京モーターショー」の初開催に尽力した。
片山氏を語る上で欠かせないのが、初代フェアレディZ。片山氏は1960年代初頭、米国法人の米国日産の初代社長に就任。同時に、米国市場で誰もが気軽に楽しめる新型スポーツカーの開発を、日本の日産本社に熱心に働きかけた。
そして1969年、その思いは、初代フェアレディZの誕生に結実。米国では『Datsun Z』として、大ヒットを記録した。片山氏は、その功績から、「ミスターK」として親しまれている。
北米日産は2月21日、声明を発表。「ミスターKは、ダットサンと日産ブランドにとって、情熱的なアンバサダーだった。日米の自動車産業での活躍は、80年以上。日産への貢献と情熱に感謝している」と述べている。