「とにかくこだわった人が対象で、大手メーカーにはない仕様になっています。装備についてもすべて収納できるようになっていて、これまでにない軽自動車のキャンピングカーと言っていいでしょう。もちろん、すべて手づくりです」
こう話すのは新潟市に本社を構える中小企業、カスタムセレクトだ。同社は主に中古車販売を手がける会社で、買って2~3年後の軽キャンを持ち込まれるケースが少なくなかったそうだ。そこで、その人たちに話を聞いてみたら、実際に使ってみたら非常に使い勝手が悪かったという意見がほとんどだった。
それならば、満足のいかない人のために理想とする軽キャンパーをつくって見よう。そして、できあがったのが今回出展したものだ。その特徴はなんと言っても、4人が乗車できて4人が就寝できるということだ。
これを可能にしているのが業界初の上下可変式二段ベッドで、その高さが自由に変えられる。しかも、上段ベッドの頭上にはこれまた上下可動式の収納ラックがついていて、寝ながらにして必要なものを取り出せるようになっている。また、テールにはアウトドアでの食事に便利な引き出しテーブルもついている。
「キャンピングカーで旅行をしていて、意外に困るのが飲み残しなどを捨てることなんです。いつも晴れているとは限らず、大雨の日もあるわけです。そんな時はだれでも外に捨てに行くのは嫌でしょう。この車には排水タンクもついているんです」と同社関係者は説明する。
価格は199万円からで、要望に合わせてさまざまなものをつけられるそうだ。この会社なら自分ならではの軽キャンパーをつくれるかもしれない。