2月11日にマツダR&Dセンター横浜で行なわれた「THANKS DAY in JAPAN 2nd」では、同社チーフデザイナー中山雅氏と語り合い、その複雑な曲面のつながりを確認するファンの姿が見られた。「実際にクルマに触れて、写真とはまた違う魅力が伝わってきた」という声もあった。
新型『ロードスター』(ND)のデザインについて、同社デザイン本部 中山雅氏はバスタブで浮く人間の絵を見せながらファンにこう語りかけた。
「人がバスタブに入っている状態から、その前後にタイヤがあるというイメージ。このクルマは、足の先からフロントタイヤまでの距離と、腰からリアタイヤまでの距離が同じ。そこに、人間の頭を守るためにキャビンを設ける。これが基本だ。『NDはロングノーズになったの?』と訊かれる方もいるが、そうではなく、こうした必然からデザインが始まった」(中山氏)
ヘッドランプにLEDを採用したのも、「世界で最も、低くて短いオーバーハングをつくるため」という。「前後の奥行きがほとんどなく、ヘッドランプのスペースが小さくなったため、豆球よりも小さいLEDが選ばれた」(中山氏)とも話していた。
また「なぜ“つり目”になったの?」というファンの問いに中山氏は「それは結果的につり目になっただけ。クルマの四隅を斜めにカットし、フロントタイヤに迫るほどのラインでランプを置くことで結果的につり目に見えるようになった」と話していた。
フリートークの時間では、中山氏をはじめとする開発陣とファンたちが、冗談を織り交ぜながら語り合う姿も見られた。