【ロールスロイス ファントム 試乗】「重さ」がもたらす究極の乗り心地…諸星陽一

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ロールスロイス ファントム
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ロールス・ロイスのサルーンである『ファントム』は、観音開きドアを採用したモデルで、基本的にはショーファードリブンだ。

今回、運良くステアリングを握る機会を得たが、5000万円を超える価格をはじめとして滅多に乗ることはできない、いや触ることすら難しいタイプのクルマとも言える。

6.8リットルのV12エンジンが発生する最高出力は460馬力。パワーを絞り出すのではなく、余裕で出すことができるパワーを使う。だから走りにも余裕がでるし、なめらかな加速を実現するし、静粛性も高い。

なによりもビックリさせられたのは、そのフラットでゆったりとした乗り心地。クルマというのは軽ければ軽いほどいいという考えでずっときたが、重いことが大切なことがあるのだということを痛感したのが、今回のファントムの試乗。重いからこそ、動きがゆったりとするし、重いからこそフラットな乗り心地を生み出している。これでクルマを軽くしたら、この動きは絶対に出ないなと感じた。

5000万円オーバーの車両本体価格。このクルマを現実の形にするには、この価格が必要なのだろう。普段は価格を考慮した評価を心がけているが、今回はあえて価格を考慮したものではなく、絶対値でやらせてもらった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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