振動を利用して発電。そんな製品を出品したのは、静岡市に本社を構えるスター精密だ。しかも、その大きさは20~45mm四方と非常に小さい。
「この製品は、当社が小型音響部品事業で長年培ってきた小型化技術や音響関連技術を活かしたコイルとマグネットによる電磁誘導型の小型発電ユニットで、微弱な振動から電気エネルギーを引き出すことができます。しかも、振動するものなら何につけても発電します」と同社関係者は説明する。
例えば、ビルや橋、車、自転車、靴、人間など、その利用範囲は非常に幅が広いという。ただ、いまのところ発電できる電力は非常に小さく、LEDやセンサーの電源としてしか利用できないとのこと。
しかし、まだまだ開発の余地があり、高効率のユニットを開発できれば、カバンや靴などにつけて、スマートフォンの充電も可能になるそうだ。これまで機械や構造物の振動、歩行やランニング時の人体の動きの振動はエネルギーとして活用されることはなかったが、将来、それらの振動が大きなエネルギー源になるかもしれない。