国土交通省は、ASEAN諸国の船舶安全基準の調和促進のための実務者会合を開催されると発表した。
ASEAN諸国が定めている内航船舶の安全基準や船舶検査制度は、国によって大きく異なっており、安全基準・制度自体が十分でない国もあり、沿岸域で船舶事故が多発している。
国交省は、ASEAN諸国での内航船舶の安全基準を改善・調和させるプロジェクトを日ASEAN交通連携プログラムの一環としてASEAN諸国に提案、2013年度からフィリピンへの専門家派遣やASEAN諸国での安全基準の策定に必要な調査を進めてきた。
昨年11月には、第1回実務者会合をフィリピン海事産業庁と共催、日本からは内航船舶の航行区域策定ガイドライン案を提案し、ASEAN諸国は自国制度の見直しについて検討作業を進めることで合意した。
今回、ガイドライン案の最終化作業や、プロジェクトの今後の進め方について議論するため、第2回実務者会合を1月20日に東京で開催する。
プロジェクトは、ASEAN諸国で船舶の安全性向上や、制度的連結性の強化に貢献するもので、域内海上交通網の発展が見込まれる。