横浜ゴムは、ロシアの乗用車用タイヤを生産する子会社LLCヨコハマR.P.Z.が新車装着用タイヤ(OEタイヤ)の生産を開始し、日産自動車のロシア生産拠点向けに納入を開始したと発表した。
今回のOEタイヤ生産は、現地調達率の引き上げを推進する日産のニーズに対応したもの。これまでLLCヨコハマR.P.Z.は市販用タイヤのみ生産してきた。
日産のロシア工場で生産するSUV『エクストレイル』に「ジオランダーG91」を、セダン『ティアナ』に「ブルーアースE75」をそれぞれ納入する。
横浜ゴムでは、中期経営計画で、タイヤ事業の成長に向けて海外OEタイヤ事業の強化を進めている。OEタイヤは、高い技術力が要求されるため、OEタイヤメーカーへのユーザーの信頼性は高く、市販用タイヤの拡販にも結びつく。このため、生産拠点を置く地域で自動車メーカーへの納入獲得に注力している。
LLCヨコハマR.P.Z.は2008年12月に設立し、2011年末に日系タイヤメーカーとして初めてロシアに乗用車用タイヤ工場を操業した。現在の年間生産能力は操業開始当時の2.3倍となる160万本に拡大している。