日本郵船は、全国の小中学校や商船系学校の学生に、海事思想の普及と外航船員の魅力を伝えるための「郵船みらいプロジェクト」をスタートした。
世界の外航海運業界で船員需要が高まっているが、国内では若年層に船員という職業が認知されていないことから、人手不足が懸念されている。
同社では、将来なりたい職業の一つに船員の名前が挙げられるよう、プロジェクトを通じて船を身近に感じてもらう機会を提供する。
プロジェクトでは、商船系学生に同社が発注した船舶の建造見学を実施するほか、小中学校で同社海技者による出前授業、小中学生、一般市民向け体験乗船のサポート、中学生向け学校説明会などでの海運業界紹介、同社運航船への商船系学校教員乗船受け入れなどを実施する。
日本郵船は、次代を担う小中学生や商船系学生が、海運業界や船に興味を持つことで、船員や船会社を志す学生が一人でも多く増えるよう、プロジェクトの充実を図っていく方針。