日本自動車工業会の池史彦会長は12月18日の定例会見で、世界的なリコールに発展しているエアバッグ問題に関し、インフレーターについては「今後は何年かで交換する(ことになる)のかな」と述べ、交換制度導入の可能性を示唆した。
これまで内外の自動車メーカーが実施したタカタ製エアバッグのリコールの一部については、インフレーターの不具合が原因と特定されているものがある。池会長は「10年以上の経年変化の問題」とし、この対策として将来の交換制度の可能性に言及した。
ただ、業界として「正式な議論はまだ始まっていない。経年変化に対する技術的な議論もまだ開始していない」と述べた。そのうえで「目先は、(各社が)原因不明のなかで調査回収として行っているリコールの推進と、真の原因究明に対応していくことだ」と強調した。