【スーパーフォーミュラ】岡山テスト初日午前は小林可夢偉がトップタイム

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SF岡山テスト、初日午前のトップタイムをマークした小林可夢偉。
  • SF岡山テスト、初日午前のトップタイムをマークした小林可夢偉。
  • SF14での初走行を前にした可夢偉の表情。
  • 走行後、チームルマンのスタッフとディスカッションする可夢偉。
  • 可夢偉はチームルマンの8号車で、49周を走行した。
  • マシンに乗り込む小林可夢偉。
  • 可夢偉のピットの動向には報道陣も大いに注目。
  • トヨタのテストカー、00番車は2014年SF王者の中嶋一貴がドライブ。
  • ホンダテストカー、05番車に乗るのはインディを主戦場とする佐藤琢磨。

10日、岡山国際サーキットで全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)のテスト走行が始まり、初日午前セッションのトップタイムは「SF14」初ドライブの小林可夢偉がマークしている。

今回の岡山テストはルーキーテストおよびエンジン供給メーカーテストで、2日間の日程での実施。初日午前、約2時間の走行セッションは天候晴れ、路面ドライで、寒いことは寒いが、12月にしては暖かめともいえるコンディションのなかで推移した。

このセッションで走行したのは全10名(11台)で、メーカーテストカーは中嶋一貴(トヨタ)と佐藤琢磨(ホンダ)がドライブ。他の8人はチーム個別のマシン(今季導入のダラーラ社製「SF14」)をドライブしたわけだが、そのなかには今季F1に参戦していた可夢偉も含まれるなど、豪華メンバー集結のテストとあって、平日ということを考えれば少なくない数のモータースポーツファンがパドックに詰めかけている。

最注目の存在はやはり可夢偉だ。チームルマンのマシン(搭載エンジンはトヨタ)をドライブした可夢偉は、セッション中盤頃からラップタイムモニターの最上段を常に占め続け、終盤にタイムアップしてきた一貴や琢磨も抑えて、トップの座を維持したままセッションを終えた。最多の49周を走って、48周目にマークした1分13秒241が最終的なベスト。岡山では07~08年の連続開催以降、このカテゴリーの開催がなく、マシンもエンジンも当時とは2世代違うため比較に意味はないが、当時の予選最速タイム1分15秒831を余裕で上まわっての一番時計となった。

初日午前のベストタイムは以下の通り(左端はカーナンバー、00と05以外のカッコ内はチーム名・エンジン)。

8  小林可夢偉(チームルマン・トヨタ) 1分13秒241
00 中嶋一貴(テストカー・トヨタ) 1分13秒308
05 佐藤琢磨(テストカー・ホンダ) 1分13秒749
18 松田次生(KCMG・トヨタ) 1分13秒937
3  佐々木大樹(KONDO・トヨタ) 1分13秒954
2  ファビオ・ライマー(無限・ホンダ) 1分14秒090
32 ベルトラン・バゲット(ナカジマ・ホンダ)1分14秒426
20 ヤン・マーデンボロー(インパル・トヨタ) 1分14秒617
11 桜井孝太郎(リアル・ホンダ) 1分14秒687
10 金石年弘(リアル・ホンダ) 1分14秒707
※バゲットはナカジマのNo.31でも走行したが、ベストはNo.32で記録。

上記のうち松田と金石は今季SFには参戦していなかったが、このカテゴリーの優勝経験者であり、それぞれのチームとも繋がりの深いドライバー。チームとしては、来季久々に復活する岡山戦に向けてのデータ取りを主眼に据えた起用と考えられる(今回は今季のレギュラードライバーがチーム個別のマシンには乗れない原則)。ナカジマで2台のマシンをドライブしたバゲットは、今季ナカジマでSUPER GT/GT500クラスに参戦していたドライバーであり、KONDOの佐々木もやはり今季は同チームでGT500を戦っていた。ライマーは2013年のGP2チャンピオン。マーデンボローは日産系のドライバーで、ゲーム出身という異色派。桜井は海外のフォーミュラで修行してきたドライバーだ。

テストであり、ましてやメーカーテストカーで走っている一貴と琢磨に関してはタイム比較の意味がまったくないわけだが、結果的にF1レギュラー経験者がトップ3を占めた。特にセッション終盤、F1組3人に今季GT500王者にしてこのカテゴリーの07~08年王者である松田を加えた実績上位4名のタイム更新ぶりは予選さながらの様相。大物揃いの注目テストは午後、そして翌11日まで続くが、11日は天候が不安視されており、さらなるタイムアップ合戦という意味では今日午後の展開に期待がかかるところだ。

《遠藤俊幸》

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