原油価格の急落を受け、マレーシア経済への影響が懸念されることから、株価指数、リンギとも下落したと、ザ・スターが報じた。
国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)のシャムスル・アズハル社長は先に、原油下落で政府への今年の納入(税、鉱区使用料、配当の合計)は前年比37%減の430億リンギになると表明しており、国庫にも影響が出ることは確実だ。
石油輸出国機構(OPEC)が減産を見送ったことを受け、原油価格は1バレル70米ドルを割り込み、さらに下落の可能性がある。
ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)では981銘柄が値下がりし、値上がりは82銘柄にとどまる。石油関連銘柄が軒並み値を下げた。ペトロナスは来年の設備投資も最大20%削減する方針を示している。
為替市場では、対米ドルで1米ドル=3.434リンギと、リンギは4年半ぶりの低水準に落ち込んだ。外国人売りが背景にある。