三菱ふそうトラック・バスは12月2日、『エアロエース』などのヒーターホースおよびファンベルト用アイドラプーリーに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、三菱ふそう『エアロエース』『エアロクィーン』、UDトラックス『スペースアローA』『スペースウイングA』の4車種で、ヒーターホースは2010年8月30日~2014年3月31日に製造された1540台、アイドラプーリーは2010年8月30日~2014年9月18日に製造された2129台。
ヒータホースについては、強度が不足しているため、水圧によりホース内部の補強糸が切れることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ヒータホースが水圧に耐えられず破損して冷却水が漏れ、デフロスタの機能が低下して前面ガラス直前の視野を確保できないおそれがある。
改善措置として、全車両、強度が不足している箇所のヒータホースを対策品に交換し、ホースクランプをワンタッチ式クランプからワイヤ式クランプに交換する。
不具合は5件発生、事故は起きていない。
ファンベルト用アイドラプーリーは、ベアリング部の製造指示が不適切なため、製造時にベアリングが変形して組み付けられることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ベアリングに異音や焼付きが発生し、最悪の場合、ファンベルトが切れてオーバーヒートに至るおそれがある。
改善措置として、全車両、アイドラプーリーおよびプーリーブラケット一式を対策品に交換する。
不具合は36件発生、事故は起きていない。
いずれも市場からの情報により発見した。