トヨタ自動車は11月26日に発表した衝突回避支援や車線逸脱警報など予防安全技術のパッケージである「Toyota Safety Sense」(トヨタ・セーフティ・センス)を、日本では2015年春から順次乗用車に設定し、普及を加速させる。
この技術パッケージには普及版でコンパクトカー向けの「Toyota Safety Sense C」と、ミディアム・上級車向けの「Toyota Safety Sense P」の2タイプがある。両タイプでは、衝突回避支援の自動ブレーキの性能差などはあるものの、いずれも事故予防に実効性のある性能レベルを確保したという。日本での市場投入は「C」が15年春、「P]が同年夏からとなる。
安全や環境など先進技術は「普及させてこそ意義がある」というのがトヨタの理念であり、この「Toyota Safety Sense」も求めやすい価格に設定する方針だ。
安全技術担当の吉田守孝専務役員によると普及版の「C」は「性能は全く異なるが価格は軽自動車のものとほぼ同じ」とする計画であり、5万円程度の見込み。また「P」は「比較されやすいものよりも求めやすい」としており、富士重工業(スバル)の「アイサイト」シリーズ(=税抜き10万円)より低く設定する考えを示した。